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念仏札

一遍上人語録

偈頌和歌(げじゅわか)

 和歌54-55

 

宝満寺にて、由良の法燈国師に三禅し給ひけるに、国師、念起即覚の話を挙(こ)せられければ、上人かく読みて呈したまひける

となふれば仏もわれもなかりけり 南無阿弥陀仏の声ばかりして

 

国師、この歌を聞きて「未徹在(みてつざい)」とのたまひければ、上人またかくよみて呈し給ひけるに、国師、手巾・薬籠を附属して、印可の信を表したまふとなん

となふれば仏もわれもなかりけり 南無阿弥陀仏なむあみだ仏

 

いつまでも◀ ▶いはじただ

 

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